お休み

ちょいとウメさん聞いておくれよ。

Beep復刻版を久しぶりに読みながら「こーゆー熱い思いはどこに消えてしまったんだろう」と思う。例えば28人乗りの油圧稼動のビデオゲームを造ってしまった勢いとか、例えばゲーセンに360度回る筐体を造ってしまった勢いとか、例えばモニターを3画面つなげたシューティングゲームを造ってしまった勢いとか。

それが「業界の若さ」だったのだろうか。確かにあのころは業界的にも10代。暴走が許されるお年頃だったのかもしれない。現在は業界的にも30代。世渡りもうまくなった代わりに、勢いだけの企画は通らないし自己規制をかけてしまう。それじゃぁ他の勢いのある業界、例えば「オンラインゲーム業界」や「携帯ゲーム」業界に潰される訳だ。

というわけで「FTP業界」という本当に若い業界の部署に異動して目の回るような3年間を過ごしてきた。食べ物をコンセプトに遊びを絡めるのは確かに斬新ではあるし、やりがいもある。しかし「技術の発展が業界の発展」という現代社会の縮図とは逆のベクトルなのも事実。youtubeニコニコ動画に代表される動画をおもちゃにしてしまおう!というコンセプトと、それこそ時代の主役になってしまった携帯ゲーム機のコンセプトを融合させたらどんな面白い世界が広がるかと想像するだけで面白いハズなのに。セカンドライフのコンセプトが携帯ゲーム上でリアルタイムで実現するのを待たないと、ゲーム業界は目を覚まさないのかしら。そのときには全ての勝負がついているというのに。

…10年後にこの文章を自分で読み返してみたい。だって10年前にyoutubeのコンセプト説明しても「そんなの無理」の一言でしょ。だったら10年後に「携帯ゲーム機でセカンドライフ」は十分可能。そしてその中で電子データの取引は全て完結。おお、こう書いているとFTPは生き残る気がするぞ。なぜなら味覚の電子化は「今のところ」無理だから。でもなぁ、オンラインゲームしながらジャンクフードで完全な食生活が出来るのなら、それで完結するなぁ。それが「生きている」といえるのなら。そう考えたら今の状況だって。

まぁそれはそれ。これはこれ。以上ストレス解消ということでひとつ。